2回見てきたので、そろそろ劇場版アイドルマスターの感想を書いておこう

 上映開始の日はリスアニライブ見に行ってたし(これもアイマス関連っちゃ関連)、翌週はインフルエンザでダウン。やっとのことで日曜に1回め、これを書いている2014/02/11に2回めを見に行ってきました。

 ざっくりとした感想を言えば、うんアニマスからの流れとしてきっちり締められたよい映画だったのではないかと思います。人によってはボロボロに泣いたということも聞いたけど、自分はそういうこともなく、しかし気がついたらすっと涙が頬を流れていたので相当心を動かされていたっぽいです。

 劇中の音もよかったねぇ……

絶妙な感情

 アニメのアイドルマスターは春香の問題解決をああしたのはちょっと違うんじゃないだろかと思いつつリアルタイムで見ていたので、劇場版はわりと構えていたんですよ。しかしながら、ライブ前の横浜アリーナに全員が集まり思いを語るシーンを見た時に、「あーそうかーこの子らはここまできたのかー」となんとも感慨深くて。見守るという言葉がとてもしっくりとくる思いでした。いやあ、みんなといっしょとかわりと気になるところはあったんですよ。個人的に一番アニマスで不満な点ですからそこは。ただ「人それぞれでいい」という台詞はああきっちりツボを押えにきたなと思ったり、細やかな演出で彼女らの成長を描いているところを見ると、育ったな、と。なんでしょうね、親の気持ちというのかなんなのか。序盤の劇中劇予告のお遊び、合宿のあれやこれや、戻ってきてからの彼女らの葛藤、横アリのリアルなスケール感、M@STERPIECEのライブシーンがぐりぐり動くカメラや7thライブのカメラを模したシーンでのニヤリ感、エンドロールでの小ネタ(渋谷凛が出てきたときは鳥肌がたちましたわ)、2時間10分の物語は静けさとともに終わり自分に残ったのは「ああ、よかった」という幸せな感情。

 いろいろ言いたいこともあったりするんですよ? 伊織が使いやすいのはわかるけど物語の試合展開させすぎだろうとか、もうちょい他の子らの先輩感を出してよとか、765プロの信頼感ぱねぇなんだこれとか、黒井のおっさん出ないのかなーとか。でも、ふとしたときに「あ、また見たいな」と思えるほどこの映画が絶妙な何かを残していった。これはすごい。

あの子はアイドル

 ミリオンライブのキャラクターが一部劇場版に出るという話が出た後*1、なんとなく成長した765プロ面々を描くつもりなのかなと思ってました。

 実際にそのへんの予想はあたっててキャラの描き方も実績を上げて憧れられる対象としての765プロとまだまだ駆け出しのミリオンライブ勢というのがわかりやすかった。特に自分がいいなとおもったのはミリオンライブ勢の不安感の見せ方かな。それぞれがそれぞれにライブへの不安を募らせ、矢吹可奈と北沢志保は真反対の反応を見せる。あー、わかるわ。めっちゃわかる。あの足手まといになりたくないという思いからのあの行動。一方の765プロは上手く進行してると思いきや(特に春香は)迷いに迷って決断を下す。こっちもわかる。わかるよー。

 結果的に先に道を進んでいた先輩アイドルは道を外れようとしていた後輩アイドルを戻すきっかけになる。今回自分が見たかったのはここで、ちゃんとアイドルたちが先輩をしてる成長が見たかったんだなと。そういう意味ではシンデレラガールズの面々はなんか違うねと思います。自分が思うに、シンデレラガールズの面々は765プロを打倒する、先達を越えていく象徴であってほしいなと思っております。というわけでバンナムさん、しっかり頼みますよ。

傑作を見たのか?

 どうなんでしょうね。傑作といえば傑作だし、そこそこといえばそこそこ。客観評価が難しいところ。いい映画かと言われると、冒頭で言ったとおりいい映画だったと思いますよ。そういう評価になるのはもちろん、自分がそこそこアイドルマスターの文脈がわかっているところもあるので万人にお勧めするわけにはいきませんが。まあM@STERPIECEにぐぐっと揺さぶられるような人であれば、楽しめるのは間違いないでしょう。

IDOL POWER RAINBOW

IDOL POWER RAINBOW

 あとはIDOL POWER RAINBOWも聴いておくのもよいかも。聴いてみると映画やM@STERPIECEを受けての曲だなという感触が得られたので。

 あーもーほんと言葉にしづらい。なんかまだ書き残すことがあるような気がするけど、THE iDOLM@STER聴いて寝ます。

 以上。

*1:そういやミリオンライブやっとかないとキャラ把握できないからやるやらないとかそういう話がTwitterでちらちら見受けられたけど、映画でちゃんと描かれるので特に気にしなくていいと思う。もちろんやっておけば理解の助けにはなるだろうが、そのキャラがどういう性格しているのかなどを外部情報のみでしか把握できないとか普通物語としてだめでしょう。