舵取りがやたらと中途半端な印象を受けるアイドルマスター2

独占インタビュー! 『アイマス2』男性ライバルユニット“ジュピター”、そして“竜宮小町”の秘密を総合ディレクター石原氏に訊く! - ファミ通.com


 先に個々の要素について、個人的な正否を出しておくとすれば、

  1. オンライン対戦なし:×
  2. 律子と竜宮小町プロデュース不可:△
  3. 961プロの新ユニット:○


という感じでしょうかね。発売前の購入意欲的には「絶対買う」から「今後の情報見て買う」ぐらいに減衰しております。

おいしいところが消えた

 まだまだ細かいゲームシステムは発表されてないので、今の情報だけで判断するのは「おいおい」と言われるかもしれませんが、とりあえず現時点では制作者がどういうゲームにしたいのかビジョンが見えてこないです


 まずオンライン対戦不可が痛い。いやまあ、確かにそんなにしょっちゅうやるものじゃないのかもしれないが、なんかこの発想はおかしいと思う。

石原 (中略)
その中で、いままではプレイヤーどうしが競うというスタイルだった、『アイマス』のゲームシステムを、NPC(ノンプレイヤーキャラクター。コンピューターが操作するキャラクターのこと)と競うというスタイルに変更することにしました。

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石原 そうしたのは、先日までオンライン稼働だったアーケード版は、オンライン環境が必須だったのでプレイヤーどうしの競い合いをゲームシステムの根幹に置いていましたが、家庭用ゲーム機ではオンライン環境が必須のものではないので、ソフトを購入してくれる皆さんに、等しいおもしろさを提供するには、オンラインで対戦……というところは、あきらめて、すっぱり割り切ろうと考えたからです。

独占インタビュー! 『アイマス2』男性ライバルユニット“ジュピター”、そして“竜宮小町”の秘密を総合ディレクター石原氏に訊く! - ファミ通.com


 いやいやいや、NPC戦を面白くするのは分かる。けどそのためにオンライン対戦を削るのは理由にならないだろうが等しいおもしろさとは一体なんなのか、何を提供しようとしているのか、私はこのインタビュー記事から全く見えてこないのです。
 「ライバル」が必要という発想はまだ分かる。そのために憎まれ役として961プロ新ユニットを持ってきたのも分かる(が、役を演じる人にはかなり酷な話だ。魅力的な悪役を描けなければ、どうしようもない)。同じ765プロ内でライバルとなるユニットがいるというのも、なかなか面白いと思う。


 しかし、もっともおいしいライバル「他プレイヤー」が削られてしまった。「引き算の美学」といえば聞こえはよいかもしれないが、前作で出来ていてそれなりに評判のよかったところがさくっと消えてしまったのは、何か裏があると思ってしまいます。

プロデュースできなくて……

 次に律子と竜宮小町プロデュース不可について。
 これについては、ただただ残念としか言いようがない。一つ大人になった彼女たちをぜひともプロデュースしてみたかった。それに尽きる。

男性キャラは面白そうじゃないの?

 961プロ新ユニットは、「じゃんじゃんやってください」というのが本音。いやはや面白そうじゃないの。とはいえ、CD出されても買うかなぁ……これ。

後は情報待ち

 あとはゲームシステムなのよねぇ。今回のUst配信でフェスのプレイがあったけど、それ以外にも何かあるのかが見えてこないので期待のしようもない。


 今回の発表はなんか、アイマス開発陣の方向がよく見えないのが中途半端さを醸し出している気がします。ライブでの発表は雪歩役の声優交代から、既存顧客にフォーカスするのかと感じていたのだけど、それに加えて新しいことも!という気持ちもあって、歯車がうまく回っていない印象を受けます。雪歩役声優交代のときはあれだけ慎重にやっていたのに、今回はやることが全て半端。もう少しやりようがあったんじゃないでしょうか。
 「団結」ってなんだったのかね?


 まあライブでの熱狂を今まで引き摺りすぎていたところもあるので、ここいらでクールダウンといきますか。今後の情報に期待。