加藤和彦のヨーロッパ三部作が何故か手元になるので

 ふらっと父親が置いていったので聴いてみたわけですが、このアルバムたちやばい。

 なにがやばいっていうと、

  • 音の作りがやばい
    • 楽器自体はそれほど多くないが、空間に締める音の割合が濃密かつ奥行きのある感じ
    • 一つ一つの音がツヤのあるというか、非常に美しい
  • 歌詞の情景がやばい
    • 多種多様な曲をがっちり支える歌詞の世界に鳥肌が立つ
  • 演奏がやばい
    • ついてきてた冊子をパラパラめくって読んでいると、全盛期のYMOメンバー等々日本のそうそうたるミュージシャンたちが参加しているときたら、もう演奏はさすがとしかいいようがない
    • やばいといってもバカテクがあったりするわけではなく、きっちり求められた仕事、しかも素晴らしい仕事をやっているところがたまらない
    • 演奏が曲の血肉にちゃんとなってるんだよねぇ……ボーカルと一体になって曲を形作っているという

この3つが耳にやさしく襲い掛かってくるなんとも極上の音楽でした。どのアルバムも大体40分ぐらいで最近仕事をずっと回してるけど全く飽きないし、聴きこめば聴きこむほど味わい深い音を楽しめる曲が揃っている。これが自分が生まれる以前に作られていることにいろいろ驚かせられますね。最近のでここまで作りこんだものを聴くことをできるだろうか……