Clean Agile読了

「我々はソフトウェア開発のプロフェッショナルである」、という熱さが匂い立つような書籍だ。

毎度ボブおじさんの本は面白いなぁと思っているが、今回のはあくまで読み物として書かれているだけあってClean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計 (アスキードワンゴ)と比較するとさらっと読むことができた。

raydive.hatenablog.jp

内容としてはアジャイルマニュフェストを作ったときから変化してしまったアジャイルについて、今一度ボブおじさんの考えが書かれているわけだが、自分はそれ以上に冒頭の「ソフトウェア開発者のプロフェッショナル」としてどうふるまうのか?を真摯に問いかけてきている気がしてならない。プロフェッショナルとは何か?それは顧客のビジネスに価値を届けること。そのためには高品質なものが必要だし、顧客が知るべきものを伝えなきゃいけないし、伝えるためには密接なコラボレーションがいる。で、それを行うために必要なのがTDDだったり計画ゲームだったりとアジャイルで行われているプラクティス。ここにいたるまでのボブおじさんの経験がギッチリ詰まっている。

一章割かれて書かれているソフトウェアクラフトマンシップを例に出すまでもなく、アジャイルとは単純なプロセスではなく、プロフェッショナルとして価値を届けるための意識なんだというボブおじさんの「心の叫び」が聞こえる。ともすれば、それは自分にとってちゃんとプロとして全力を尽くしているのか、と多少怒られているところもあり読みながら反省することしきりであった。そして思い返せばClean CodeやClean Architectureに通ずるところのある哲学を感じる。DDDもこのあたりの意識を持って生まれてきたモノなんじゃないかというところも透けて見える。結局のところ、自分自身の意識をチームの意識を、こういったところに持っていくべきということをひしひしと感じた一冊であった。

CAD AUDIO U37マイクを購入

そういや最近購入したので書き残しておく。主にテレワークのミーティング用なのだが、nocturneの音も録れたらいいかなとマイクを物色していたら、結構お安い値段で手に入れられるものだったので試しに購入。

raydive.hatenablog.jp

実際にこれもU37マイクを使って収録。

やっぱりコンデンサーマイクはだいぶセンシティブなものなんだなと、収録してみて合点がいった。椅子がキーキーいう音もだいぶ生々しく録れていたので、ミーティング時なんかはそこまで声をはらなくても良さそうである。すでに実戦投入はしているが、今のところマイクで聴きとりづらいと言われることもないので、大丈夫と思う。

K.yairi nocturneを買った

数年ほど前から手元にアコースティックギターがなくて、まあそれはそれでエレキギターあるしいいやなんて思ってたんだけど、流行りの新型コロナウイルスのおかげで家にいる時間がグッと増えてギターも練習する時間が増えてきた。そうなるとプラグをアンプに挿すのが徐々にめんどくさくなってきたので、単純にすぐに弾けるかつそこまでかさばらないアコギが欲しいなーとふつふつ欲求が湧いてきてしまい……

買いました、K.yairi nocturne。ギターとしてはそこまでお高いものではないし、今はYoutubeで音色をだいたい聴けるので小さめのギターかつよく鳴ってるものをチョイスした結果、これに。トップは単板スプルース、バックとサイドが単板マホガニー。ネックもマホガニーで、音としては中音域がよく出てる丸っこい感じで、かわいらしい。パッと触ってわかる作りの良さ。わりとしっかりしたVネックで握った感触もよく、よい音を出すのにそこまでしっかり弾かなくてもいい、軽いタッチで弾いてもちゃんと鳴ってくれる。しかもサステインが結構長い。今までの弾いてきたものの中では一番労力がかからずによい音が出せるかもしれないなと思いました。

久々にアコースティックギターを手に入れたので、練習曲としてThe BeatlesのBlackbirdを選んでみた。さすがにエレキとはタッチが違うので、二日ほど運指がダメだったがしばらくするとスリーフィンガーではきれいに弾けるようになった。なので別の弾き方の練習としてポールっぽくツーフィンガーかつ人差し指の爪でジャラーンとかき鳴らすように弾いている。Soundcloudに上げたのは後者のほうだ。途中で運指ミスしたりミストーン出したりしてるので、まだまだ精進せねばなるまい。

ブラックバード

ブラックバード

と、そんなこんなでとても気に入って毎日弾いているのだが、このギターではちょっとものたりない部分も出てきてしまい、もうまた新しいアコースティックギターが欲しくなってきた。

  • ボディサイズが小さいため、通常のギターと比べるとネックの位置が下にあり、たまに弾きづらい
    • 背中を丸めるので、多少姿勢が悪いかも
  • ボディサイズが小さいのでネック落ちする
  • 指弾きするなら抜群のレスポンスだが、ピックで目一杯弾くと余裕のなさがみえる
    • そこを狙った音ならOKだけど、余裕が気持ちいいときもある

なのでこの辺を解消できるよう、また夜な夜なデジマートを漁るのであった。

TUNEMAX 100W GaN 小型 ACアダプタを買った

TUNEMAX 100W GaN

TUNEMAX 100W GaN

  • メディア: エレクトロニクス

以前クラウドファンディングで出資したACアダプターがAmazonでも発売を始めたようなので、しばらく使っての使い心地など記しておく。

greenfunding.jp

本当は会社で使ってるMacBook Pro16inchのアダプターを持ち帰りするのがだるいなーと思ったところで、ちょうど100W対応のマルチアダプターのクラウドファンディングがいくつか行われてたうちの一つがこれだった。他のは知り合いが出資してたのを知っていたので、自分は情報の交換でもできればなーとこれを選択。こんな世の中ですが、ちょっとだけ遅れて届きました。すごいなぁ。

だいたい使い始めて1ヶ月ぐらいは経ってると思うが、今のところこれといった不満もなし。MBP16inchもiPad Proも同時に充電できていて特に問題ない。フルにポートを使って充電する場合は、MBP16inchはちょっと辛いかもしれないのでその点は今後みてみたいが、基本的にUSB-C2つ、USB-3のポート2つあるこれさえあれば十分だと思う。サイズもAppleのアダプターよりとても小さいしね。

みんなのJava読了

ずいぶん前に読み終わってたけど、昨日のLINE Dev meetupで話題に出たときに思い出したので。

raydive.hatenablog.jp

現状のJava界隈の動きをざらっと俯瞰するためにもってこいの内容だと思う。Java本体の言語的な変更に追いつくことができるのはもちろんのこと、JVM上で動く言語にとって重要なOpenJDKディストリビューションの情報やGraalVMの情報なんかはこれを読んでおけば一通りの知識が手に入るのではないだろうか。知らないうちにお世話になってたLiberica JDK*1とか、Correttoは独自パッチあるから挙動気をつけたほうがいいとか、仕事で使うことを考えるとAdoptOpenJDKはTCK/JCK通ってないので注意したほうがいい点もあるとか。

自分は関わってるプロダクトがScalaメインになってるので、特に2章と5章は重点的に読んだが、3章以降は昨今のマイクロサービスの隆盛に関わってるところもあり興味深く読んだ。道具がこれだけありふれてきてるわけだし、知識だけでなく経験としてもアップデートしていかないとなぁ。

*1:IntelliJのJetbrains RuntimeはこれのOEM

LINE Developer meetup #63に参加した #LINE_DM

line.connpass.com

今日はゴールデンウィークの振替休日だったのだけど、直前まですっかり忘れててメールで気がついた。いかんいかん。

今回はLINE FUKUOKAのサーバーサイドのお話だったが、LINEバイトのリニューアル話が一番印象に残ったかな。旧システムを稼働させながら、新システムの開発するとかどこかで体験したような話であるし、そこにある難しさは身をもってわかる話なだけに途中でいったん停止してしまったのは色々刺さりますね。その後新システム開発に再トライで、順調に進んだというのはちゃんと要件さえ整えばLINE自体の強さを垣間見た気がした。3つ目の発表でもDBAがいることが話されたり、モニタリングを専属で見る人がいたりとちゃんと人のリソースもあり、その上で開発のあれこれを考えていけるというのは、率直に言ってうらやましいと思った。

あ、あと「みんなのJavs」はいいムックですね。

メモはこちら。

scrapbox.io