昨日あんな記事書いて

amanchu-anime.com

raydive.hatenablog.jp

こんな記事書いた翌日にあまんちゅアニメ化発表、スタッフもしっかり作ってくれそうな人らだし天野こずえ先生に生かされている感がある。

どこまで買ったか忘れてるので、後で調べなきゃ……

ARIA The AVVENIREを見たので、感想を残しておこうと思う

『ARIA The AVVENIRE』公式サイト

Blu-ray Boxの発売が発表されて、当時金銭面でDVD Boxなどに手を出せなかった自分としては非常に嬉しいことだった上に、新作が作られるなどという前代未聞の事態にいろいろびっくりした気持ち。亡くなられた川上とも子さんがアテナ役を続投するという発表に嬉しながらも、どのような話になるのかという不安。そもそもあれだけ完全燃焼した最終回を迎えた上での新作で何を書くんだという思い。

すべての感情が頭のなかでぐるぐる駆け巡りながら、映画館で見たものはなんと言いようもないぐらいARIAだった

結論から書いてしまうと、こういうポエムになってしまうわけですが今日、2回目のARIAを見に行ったのでここらで感想を残しておこうとかと思います。

何から何までARIA

先に書いてしまったんですが、ARIAの新作が作られるとか一体何の間違いがあったんだと映画見るまで思ってたんですよ。

自分はAQUAというタイトルだったころから、それこそ今はなきエニックスの雑誌ステンシルに連載されていたころからそれはもう愛してやまない作品で、かつアニメと原作が最も幸せな邂逅をはたした作品だと思っているので*1、一体これ以上何を描くのかと。たしかにやっていないエピソードはいくつもあるので、そこからチョイスできるだろうけどあの当時の空気感を出せるのだろうかと。大好きな作品だからこそ下手なものださないでくれ……といろいろ考えていたわけですが。

冒頭の風景と音楽、灯里の声、アイちゃんの声、そしてウンディーネがOPに寄り添って流れてきたらもうそこはすばらしきARIAの世界でした。このOPを見た後はもうそのままその世界に飛び込んでいって、ラストまでハンカチが手放せない状態になっちゃいましたね。エピソード的にはアリシアの裏誕生日回とケットシーとの別れ、そして天野こずえ先生が残していたプロットからの新規の話とこれまた度肝を抜かれる展開。パンフレットにもARIAを完結した時点で完全燃焼していたのは、読者にもわかっていたのでまさかまさかの新規エピソードは驚きだったと同時に、これは必要だなと納得してしまう内容。そういったエピソードを横糸とすると、そこに次の世代に継承していくという縦糸が丁寧に織り込まれて、非常に美しい織物ができあがり、それを劇場で見ることができる。こんな素敵な未来が、マッグガーデンのアレコレでAQUAの連載がどうなるのやらという心配をしていたあの頃の自分が想像できたであろうか。

ほんと、いまだに満ち足りた気分です。

どうしようもなくARIA

2回映画をみて思ったのは、新規エピソード部分は気づいていなかったけど最後にかけていたピースがやっとはまったということなのかなということですね。ARIAは基本灯里の視点で話を進めるので、灯里のプリマ昇格を渋っていたアリシアはあの時一体何を思って何が背中を押したのかというところはそれほど深く描かれていなかったように記憶なんですよね。パンフレットの対談でもこのへんの話をしていて、ほんとにもう初めからそこにあったようなこの感覚は制作陣すごすぎるやろと。監督もそうだけど、今回の脚本吉田玲子でそらもう自分好きやろこんな話という感じ、手のひらにころころ転がされ続けていますわ。

後はアテナの扱い。このあたりはやはり新規に声をいれられないので、うまくつくってるなぁ……という印象。歌を担当していた河井さんも川上さんも亡くなられていて、なお存在感溢れるシーンが作られるのはすてきだなぁ。パンフレットの新作書き下ろし漫画は、いつもこの二人の声を想像しながらアテナの台詞を読んでいます。

余談ですが、アニメ1stシーズンから10年ということらしいですが、アニメ化前にやっていたARIAのドラマCD、灯里役が水橋かおりだったりするのでもう10年以上の付き合いのひともいるんですな。他にもARIAを見て声優になった茅野さんが今回新規キャラで参加していたり、いろいろな意味で継承を見られるこの作品はそういう構造を呼び寄せているのかもしれないなぁと思います。閑話休題

正直な話、ここまで未来に向けた話を見せられるとあと2,3本後輩たちの話が見たい欲がにょきにょきと顔を出してきます。そんな風に思ってしまうほど、今回の映画はどうしようもなく何から何までARIAでした。ホント監督以下制作陣、天野先生には頭が上がらない思いです。ありがとうございます

映画館でまた見たい

そういや今回、いろいろあって初回は新宿ピカデリーで見てきたんですがちょっと奮発してプラチナシートで見ました。

www.smt-cinema.com

チケットそのものは、通常通り発券機で出したのでゴージャスな感じはないですが非常にゆったりと見ることができました。ソファもやわらかく長時間座っても苦にならないし、なにより他者の動きとかを気にしなくてもすむような構造になっているので、とても作品に没頭できました。ウェイティングルームでの丁寧な応対に、ちょっとばかり「俺場違いじゃね?」と思ったところはありましたが、とても快適に映画が見られるので良い贅沢した気持ちになれますぜ。

2回目は地元京都、MOVIX京都。映画けいおん!でもたまこラブストーリーでも2014年版ゴジラでもお世話になりました。3回目もまた見に行きますか。

ARIA The ANIMATION Blu-ray BOX

ARIA The ANIMATION Blu-ray BOX

後はBD Boxの発売を待つばかり。

*1:原作最終話でアイちゃんが新人として出てきたときは、ぼろぼろに涙を流したクチ

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECTシリーズ04&05発売記念イベントに行ってきた

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECTシリーズCD発売記念イベント

まさか当たるとは思ってなかったので、バタバタしながら行ってきました。場所はサイエンスホール。基本新幹線乗って寝ていればすぐにつくけどやはり平日と同じくらいに起きていくのはつらい。

大体ついたのが14時頃でしたが、基本並んでいることもなくスムーズに整理券の引き換えは出来ました。番号が85と中程ぐらいの席になるのかしらと思ったところ、番号が51からふられておりかなり前の方の席で見ることになりました。

トークパート

さすがに全部が全部覚えてないので以下箇条書き。

  • 司会は日本コロムビアの人
    • アダ名を付けられていたが、後々で大空直美がいつも呼んでいる「ハニーちゃん」の出処に吹っ飛んで忘れた
    • ちなみにハニーちゃんと呼ばれているのは、キューティーハニーのように胸元がハート型に開いた服をよく着ているためとのこと
  • Happy×2 daysの仮歌が五十嵐裕美の声に似てて、「あれ?替え玉」と考えた五十嵐裕美
  • ラップパートは一応かな子、智恵理バージョンも存在している
    • かな子役の大坪由佳がノリノリでラップ部分を作ったために、大空直美が苦しむことに……
  • LET’S GO HAPPY!!のコールは松嵜麗が考えた
    • ラブメガネ先生ことバンナムの内田さんが「もっと面白くしたいんですよね」「あっ、はぁ……」となったため
    • そのため他のメンバー(山本希望黒沢ともよ)のところに行った音源に松嵜麗の仮歌が入っていた
    • ともよ様「先輩がどこ(所属)の人かわからない」
  • CANDY IYLANDのユニットが決まってから「私達が(CPの中で?)一番かわいい」と言い続ける五十嵐裕美
  • 司会者から話をふられた大坪由佳が話し始めたところ、山本希望松嵜麗がひそひそ話をはじめてうっかりマイクに載せてしまう芸を2回やる天丼感
    • 黒沢ともよが冷静に天丼をやる二人を見ている構図が面白い
    • やはり一門*1である
  • キャラがセクシー担当だからと、脇を魅せつけるポーズをする山本希望がそこはかとなく男らしい
  • 13話といい、ライブパートのあるシーンはまるで自分たちを客観的に見ているようだというのが声優陣の一致した意見
    • やはり綿密に取材していることは伺われる
  • 「あんきら楽しみにしてます」と言われるも表立って言えないので適当に流していた五十嵐裕美
    • 他のキャラクターと組むことによって、杏やきらりというキャラも広がったという認識をしていた
  • きらりのネガティブな部分が自分に似てきて、「似てきちゃだめー」と思っている松嵜麗
  • トークパートからそのままクイズパートに移行。バラエティ力の高い人が揃ってるためか、爆笑の渦が巻き起こる。また、黒沢ともよの誕生日(4月10日)の翌日だったためサプライズで花束贈呈が行われることになった

ライブパート

  1. お願い! シンデレラ
  2. Happy×2 Days
  3. Let's Go Happy!!
  4. Star!!

お願い!シンデレラは今回Coの面子がいないためか、PaもCuもCoもいける黒沢ともよがCoパートを一人で歌っておりましたな。さすがです。

そして新曲2つ。Happy×2 Daysはステージ向かって左から大空直美、五十嵐裕美大坪由佳の並び。両端の二人がかわいくダンスする中、真ん中の五十嵐裕美によるラップが炸裂するキュートな曲に見合ったキュートな仕上がりだったかと思います。全員で「なんでやねん!」と突っ込みを入れられる五十嵐裕美にかかる音圧はいかほどなのか知りたいものです。

Let's Go Happy!!のほうははじめからこちらをのせていくステージング。初っ端から息継ぎの間もないコールが入ることを想定している作りなので、非常に忙しいながら思わず踊りたくなる曲でございました。

この部分の振付はフラダンスを早回しにしたような動きで、楽しい雰囲気を醸し出していましたね。こちらも思わず腰をふっちゃうような楽しさ。トーテムポールは黒沢ともよがしゃがんでその後ろに中腰の山本希望、最後に松嵜麗がならぶというのがダンスの中に組み込まれていたのでおそらくそれのことでしょう。

どちらも大音量で聴くと、低音がずんずんくる感じで非常によいです。そしてダンスが非常に良い。ほとんど練習する時間とかなさそうなのに、自分が見た範囲ではみすったところが見受けられなかったので非常に素晴らしかった。他の曲も合わせてちゃんとライブで見たいですねぇ……

と、こんな感じで楽しいときは過ぎイベントも終了。まだ日も高かったので少し周りを散策して桜なんかを写真に納めたりしてから、駅弁をひっつかんで新幹線に飛び乗り京都への帰宅の途につきました。できることなら一泊止まって知り合いと遊びたかったところですが、諸々の事情もあり日帰り。まあ次よね、次。

追記

凸レーションのニコ生ご視聴ありがとうございました!凸おじさんは昨日確かにサイエンスホールにいらっしゃいました。#imas_cg http://t.co/WhHCSn5lmw

Posted by Imas_columbia on 2015年4月12日

なーんで凸おじさんの写真がFacebookまでさらされてるんですかね……

響け!ユーフォニアム第1話の先行上映会 in MOVIX京都

に行ってきました。昨日の話ですが。

おなじみのMOVIX京都シアター10の座席後ろのほうで見てまいりましたが、個人的にははやいところテレビ放映で見たいなという印象。1話が導入の話なだけあって、情報量が結構多く何度か見て咀嚼したいところです。

話の内容詳細を書くのは放映前なので置いておくとして、以下気になった点。

  • 黒沢ともよの演技がいい。主人公の年代特有のふわふわとしたやる気のなさげなありそうな微妙な雰囲気がよい。
  • 各キャラいい味だしてる。いまのところ主人公がよいなと(色んな意味で)。あと幼なじみの男の子がいい感じ。
  • ブラバンのシーンがやはりあるのではありますが、それぞれのシーンでまた違った味わいがあってよろしい。
  • ブラバン経験者ではないので、そのあたりのあるあるはよくわからず。ただ違和感は感じなかったのでそのあたりは大丈夫かなぁ。
  • 鑑賞していた座席にもよるだろうけど、音がなんか平面的に聴こえたという印象。 これは映画とテレビ放映用のアニメとの作りの違いとかいろいろあるだろうし、先ほどいった席の位置にもよると思われるので、放映待ち。
  • 初回の視聴ではすっと入り込めなかったかな。なので初めにも言ったようにテレビ放映で見たい。
  • OP, EDともに吹奏楽をイメージしているのはよくわかった。EDのジャジーな感じは好きな感じでしたが、フルだとどうなるかな。*1

先行上映会の後は、出演声優と監督によるお話とゲーム大会的な何か。個人的には主人公の姉の背景を聴いて、なるほどああいう表情をしてたのはそういうことかと腑に落ちましたね。ゲームのほうは……完全に映像出演の豊田萌絵が全部持って行ってましたね……あれはずるい。

まあそんなこんなでわりと楽しみにしております。

TVアニメ『響け!ユーフォニアム』公式サイト

*1:出すのがランティスだと若干不安が……

アイドルマスター シンデレラガールズ 第1話と第2話を見たんだ

お見事。という言葉が見終わって一番初めに浮かんだ第1話。正直期待半分不安半分というところで放映を待っていたのだけど、想像以上にしっかりとしたものを見せてもらって若干放心状態になっていた。一話でシンデレラガールズのポイントとなるところをしっかり描けてたのは非常に良かったと思う。むろんこれからどういう展開になるかはわからないけど、切り出しとしては考えられる限りベターな一歩だったというのが一モバマスPとしての感想です。

第2話はそこからぐっと世界観を広げるお話でしたねー。目線的にはニュージェネレーションの3人と同じように、346プロの内部を探っていく。大量に出てくるアイドルたちにわくわくしたり、実際のゲーム設定(特にフル設備整ってるプロダクションであれば)をあてはめていくとこんなに規模がでかいものになるんだなぁと、視覚的にうったえられるとかなり感慨深いものがありますな。*1特にアニメで初めてボイスがついた上条春菜と佐々木千枝の二人には度肝を抜かれましたね。モバマスはじめた頃、ノーマルの上条ちゃんや千枝ちゃんをフロントにいれてプレイしていたことを思うと、ようやっとここまできたのかと感激もひとしお。

1話、2話通して自分がいいなと思ったのは、ゲームとの関連性が非常に強いなと感じたところ。1話のストーリーの流れはニュージェネレーションの面々が初めてSR化したときの流れを想起させるし*2、島村さんのあの笑顔は間違いなくSR+島村卯月の笑顔だ。本田未央が一番最後にシンデレラプロジェクトに参加したのも、ニュージェネレーションとして一番最後にSR化したから。ここからニュージェネレーションの話が始まるのだと、今までの積み重ねと相まって強く感じた。小ネタのきかせ方もいい。上田しゃんがあのタイミングで出てくるのはゲームやシンデレラガールズ劇場を読んでいればどんぴしゃな使い方だし、765プロや876プロ、ジュピターもあの世界にいる。律子が看板に出てないのはアイマス2アニマスの流れというのもあってちょっと寂しいけど、彼女がモバマスでSR化されたときを思い出しましょう。きっと上条春菜ら後輩が引っ張りだしてくれるので。2話なんかはゲームの世界をアニメに投影したらああなるという見本で、エステルーム*3がでてくるはたくさんのトレーニングルームがでてくるは、ほぼゲームのまま。ニュージェネレーションの3人はベテラントレーナーさんにトレーニングしてもらうし、ちひろさんはログインボーナスでエナドリをくれるし、アーティスト写真の撮影は友情ポイントによる10連ガシャで出てきたノーマルのアイドルたちだろう。

そういった点をしっかり押さえた上で、彼女たちがどうなっていくかを描く……今のところ絶妙なさじ加減で描かれているのは本当に脱帽する。おそらくこれからは未知な部分が描かれていくのだろうけど、現時点だと不安な気持ちはどこかにいってしまってもう毎週金曜日が楽しみでしかありません。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 00 ST@RTER BEST

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 00 ST@RTER BEST

*1:自分のマニーがあの設備に消えていったのだ……

*2:実際には渋谷凛が一番始めにSR化したけど

*3:ゲームではCuの攻守5%upする施設。やはり川島さんはCu

U&Iのギターソロだけでアニメけいおん!の良さがわかるというお話

けいおん!!映画けいおん!のニコ生が今日明日あるということなので、なぜ「けいおん!」が神アニメなのか。理解したい人の音楽理論講座〜1〜 | Music Theory Workshop Japanという面白い記事がホットだったりしているわけですが、ずいぶん昔に書こうとしてまとまらなかった記事から小ネタを一つ。

タイトル通り、U&Iという楽曲のギターソロ部分をピックアップしてみる。実はこのへんの話はアニバタ Vol.9 [特集]けいおん! & たまこラブストーリー | アニメ・マンガ評論刊行会で@sshrtk氏が書いていたりするので大体似たような話になるのだけど、書かれていない部分もあるのでまあ気楽に読んでください。

アニバタ Vol.9 [特集]けいおん! & たまこラブストーリー

アニバタ Vol.9 [特集]けいおん! & たまこラブストーリー

  • 作者: 小櫃暢太郎,まっつね,籠原スナヲ,おはぎ,てぃんくる☆かけそば,なしれい,八雲睦月,Nag,絵樟,m_kasai,なーる,すぱんくtheはにー,アニメ・マンガ評論刊行会
  • 出版社/メーカー: アニメ・マンガ評論刊行会(販売:密林社)
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U&I、3つの音源とギターソロ

今のところ、けいおん!関連でU&Iのバージョン違いは以下の3つになる。

  1. シングル「U&I」及び放課後ティータイムII(Studio Mix)に収録されている音源
  2. 放課後ティータイムII(Cassette Mix)に収録されている音源
  3. 映画「けいおん!」劇中歌アルバム放課後ティータイム in MOVIEに収録されている音源

けいおん!での時間軸上では1.→3.→2.となる(正確には澪ファンクラブの初回演奏時や文化祭でのライブはちょっと音源違うかもしれない)が、ここでギターソロに着目してみよう。この部分は唯と梓が上パート下パートに分かれてソロを弾くとても象徴的なシーンだと思う。映像が見られる環境であるならば(もしくは明日のニコ生で)映画けいおん!の教室でのライブで向い合ってソロを弾くシーンが印象に残っているかたも多いだろう。

あのギターソロ部分、上記で上げた音源でそれぞれ展開が異なっていて「うんうんライブバージョンの音源とかよく展開違うよね」的な音源マニアな楽しみもあるのだけど、物語と照らしあわせたとき非常によく出来た音源で、けいおん!*1の音楽とストーリーが分かつことのできない存在なんだなということが腑に落ちる内容だったんですよね。

自分が注目したポイントを簡単に書くと、以下のとおり。

  • 1は基本形。上パートを唯(左のチャンネルから聴こえる)、下パートを梓(右のチャンネルから聴こえる)が担当しラストにユニゾン
  • 3は上パートを唯(左のチャンネルから聴こえる)、下パートを梓(右のチャンネルから聴こえる)が担当し、一音一音を非常に丁寧に弾いている、ちょうどあの向かい合うシーンなので互いに確認しながら奏でていくさまが思い浮かぶ。ここでもラストはユニゾン
  • 2が特殊で、ギターソロラストで梓のパートはこれまでのように唯と合わせず、(おそらく1,2弦?の)クロマティックランで終わる。クロマティックランはベンチャーズ聴いたことある人なら分かるかと思いますがテケテケってやつですね。そしてもう一つあまり言われているところを見たことないのだけど、これまでのギターソロと違い唯が下パート、梓が上パートを弾いていることがあげられる

ここでピックアップしておきたいのが2のCassette Mixバージョンについて。このバージョンは2期本編23話で演奏を録音して残そうという意思があったことを念頭に置く必要がある。ギターソロラストのクロマティックランは、端的に梓が他の先輩とはいっしょにもう過ごせないというところを表しているのだろうなという感覚を自分は持って、非常にぐっとくるところであります。他の4人は上に向かう演奏なのに対して、梓のみ下降するイメージをもつクロマティックランをギターソロラストパートに持ってきたというのは象徴的だと思う。

そしてこれまでの演奏と異なりパートが唯と梓で逆になっている点。これまで唯が弾いていたパートを梓が弾くということは、本編中でもたびたび描かれていた次の世代に継ぐというバトン渡しだと自分は思ってます。カセットに演奏を録音すること自体がさわちゃんがいたころの軽音部からの継承であるし、物語中でも梓に引き継ぐ場面はいくつかあった。ただこのCassette Mixというアニメではないところでそれが音として記録された*2というところに、けいおん!の作りこみはすごいなと思わざる得ない。また、この通常の担当パートと異なるパートを弾くというところから、1期で唯のかわりに梓が唯パートも練習していたことを想起させる。アニメ上では描かれなかったにしても、あれから彼女らはきっちり練習を重ねていたのだ。

映画「けいおん!」劇中歌アルバム放課後ティータイム in MOVIE

映画「けいおん!」劇中歌アルバム放課後ティータイム in MOVIE

やっぱり「けいおん!」は面白い

1期1話を見たときにこれほどまで心を鷲掴みにする作品だとは露ほども思っていなかったのに、いまだ視聴すると感情のたかぶりを感じられるとはやっぱり自分にとってある種ターニングポイントになりうる作品だったのだと、改めて感じる。Blu-rayも全巻揃えてるし原作も全て持ってるから、ニコ生を待たずに見てしまってもいいのだけど誰かがいっしょに見ている時間というのも乙なものなので、19時を楽しみにしております。

ばばっと感情のおもむくままに、そして自分の耳を頼って書いているので間違いは含まれてる可能性大ですので、コメントなりなんなりで指摘お願いしまーす。

*1:ひいては「たまこまーけっと」「たまこラブストーリー」にまで発展するのだが

*2:それが制作スタッフの意図があったかどうかは判断材料がないけど

パッケージ発売記念 たまこラブストーリー スタッフトークショーに行ってきた

半券とか残ってた

 お仕事をちょっと早めに終わらせてもらって、タクシーでMOVIX京都に飛ばしてもらいました。時間の融通が効く仕事につくことができてとてもありがたい。

イベント

 MOVIX京都のシアター10に着くと、すでに今回のイベント参加者でごった返していて何事かと思いましたが今日からパッケージ版発売なので物販もやってたんですな。すでにCDなどは揃えてるし、パッケージ版は京アニショップから届いている予定だった*1のでスルーして会場へ。今回は比較的前のほうの席しかも左からスクリーンを見上げる形の位置でしたが、背もたれは頭の位置まであるのでそれほど首は疲れずゆったりとした席でございました。

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 18時半から開始でしたが、少し遅れて?上映開始。映画の内容に関してはまあここでは割愛して、相変わらずいい映画でした、というところでとどめておきますか。場内で拍手を聞くのも三度目かなぁ。

 そして上映後はスタッフトークショー。まず松竹の担当のかたが出てこられて、ご挨拶。それから今回トークに参加する 京都アニメーションの瀬波さん、山田監督、ポニーキャニオンの中村さんを呼び出し。山田監督を見たのはおそらく、けいおん!!ライブの劇場版発表時と4月のたまこラブストーリー公開後の舞台挨拶に続けて4回目でしょうか。なんというか相変わらず唯のような人だなぁと眺めておりましたが、今回は相当な音楽好きな顔を見ることができましたね。

 トークショーの中身で気になったところをさらっと箇条書してみると。

  • ポニーキャニオンの中村さん、原子心母のTシャツで登場
    • そういやあのお店でちらっと映ってましたね
    • 原子心母のジャケットはこんな感じ

原子心母

原子心母

  • たまこ役洲崎綾、もち蔵役田丸篤志のメッセージ
    • 10月10日はもち蔵の誕生日ということで盛大にお祝いした後にメッセージが読まれたが、洲崎綾・田丸篤志どちらももち蔵のことを祝ってやってくださいと言われ若干苦笑気味になる登壇者
    • タイミング悪かったw
  • パッケージ発売日決定
    • 通常の発売日とは異なる
    • 「このへんだともち蔵の誕生日」→「10月10日いけますか?」→「いけます!」
  • パッケージの手のかけ方
    • マグネットが高価
    • 監督「水玉がポイント」「これぽっこりできませんでしたかね?」瀬波氏「なんでいまごろいうんですか!」
    • 劇場のパンフといっしょに並べてほしい
  • たまこの最後のセリフを土壇場で変えた
    • たしかにBDに付いているものを見ると違う
  • 音楽面の話が多かった
    • 基本TVと変わらないけど、キーワードが違う
      • TV:多幸感
      • 映画:青春のいたみ
        • 監督「青春はマイナーコード」
    • 曲担当の片岡さんの中で物語が出てくる→こだわり→片岡さんの愛と狂気
    • 監督の中でピアノの練習曲から……みたいなイメージがあった
    • ラストシーンあたりの曲は裏で密なメール合戦があった
    • たまこの歌うこいのうたがEDなのは決まっていた。EDが2曲構成なのも決まっていた。
      • が、順番がプリンシプルからこいのうただった
      • ポニーキャニオン側が大わらわ。アレンジ自体もプリンシプル→こいのうたでアレンジしていた……が映画で「この順番だね」となった

プリンシプル

プリンシプル

  • 中村さん、洲崎綾をべた褒め
    • 「やればやるほど声が出る」
    • ドラマチックマーケットライドもねぐせも、プリンシプルも難しい曲なのに……
      • ねぐせはドSみたいな曲
    • プリンシプルはすぐにレコーディングが終わった
  • ひなこ(CV:日笠陽子)のうたのひみつ
    • ヒントは「下手に歌わないでください」
    • 違う曲のメロディを歌わせたのか、メロディをずらしたか?
    • ひなこのうたが流れてくるシーンは涙出る
  • たまこの音楽方面がマニュアル・オブ・エラーズに決まったとき百人の山田監督が大歓喜
  • まだはんこもらってないが、たまこ関連で音楽系の企画があるかも?
    • 聴きたい

と、こんな感じでしょうか。

 映画の音楽関係についてこれほど濃密な話が聴けるとは正直思っていなかったので、大変満足できるイベントでございました。さて、たまこラブストーリーのコメンタリー聴きながら他の作業でもしますかね。

おまけ

 ポニーキャニオンの中村さん、なんかしゃべりかたや声のトーンに聞き覚えがあるなぁ……と思って記憶をたどっていったら、キルミーベイベーも担当されてたんですな。去年のキルミーベイベーイベント、前から2列目という好条件でいろいろ音楽的な話もなかなか濃いイベントだったので印象深かったので、それで覚えていたようです。

ベストアルバムCD キルミーベイベー・スーパー

ベストアルバムCD キルミーベイベー・スーパー

 加えてManual of Errors Artistsの代表や所属している松前公高氏がキルミーベイベーの劇伴やOPEDやっているわけで、キルミーベイベーのイベントにおけるトーク内容からすると、マニュアル・オブ・エラーズポニーキャニオン中村さんの接点がキルミーベイベーだったのかなぁと思ったりしています。ということはやはりキルミーベイベーは復活する?

*1:ちゃんと届いていました