THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndLIVE ENJOY H@RMONY!!を二日間、ライブビューイングで見てきた

二日間見て、「ああ、よいものを見たなぁ」とじんわり思ったのがまずはじめの感想。

昨年のミリオンライブ1stを見たときに、「これはちょっと厳しいな*1」というのが感想だった。個々のパフォーマンス見ればかなりレベルが高いのはよくわかったけど、なんだかぐっとこない人が多い。このへんの話をし出すと(以下検閲)となるようなところもあるので、これ以上は書かないけどまあ今回も正直それほど期待はしていなかったわけだ。

ただミリオンライブのゲーム自体はそこそこましな状態になってきていたし、LTHに収録されている曲などもなかなかいいんじゃないのと思う内容も多かったし*2、何より天空橋朋花役の小岩井ことりさんや馬場このみ役の高橋未奈美さんが出る(この二人の持ち歌はわりと気に入っている)し、唯一行ったLTPイベントで見たことがある高山紗代子役の駒形友梨さんが出るとなればどういうパフォーマンスするのかちゃんと見ておきたいな、と思っていたわけで現地は無理でもライブビューイングなら……といってきたのであります。

鳥籠スクリプチュアとvivid colorはいい感じだと思います。

先に気になったところを書いておく

音周りは本当にひどかった。

現地ではどうだったのか、そのあたりのことはよくわからなかったけどライブビューイングでは歌より伴奏が遅れて聴こえてくる、曲によっては歌付きのオケを流しているのかと思うような状態、歌もときどき取りこぼしていて聞こえない……などなどこの点は擁護しようのない状態だったように思える。

カメラワークなど良い点が多かっただけにこの部分は余計に目立ったのかもしれないけど、ちょっとこれはなぁ……と思う始末。もちろん現場の方々は重々承知であろうとは思うし次はその辺改善されるだろうなぁと思う。

9thのライブビューイングは音も良かったように思ったんだけどなぁ……

1日目

さて、初日。まずはじめにすごいなぁと思ったのは、渡部優衣さん。みなぎるパッションでばっこーんと打ち出してきたので、これは1stまでと違うなという印象を強く植え付けていった。1stでも同じハッピー☆ラッキー☆ジェットマシーンを歌ってるけど、それ以上に力強い思いをぶつけられた気がしてまずぐっと来た。事前にアイマスタジオで思いっきり先輩方に煽られている(意訳)姿を聞いていたためか、着目はしていたけどいきなり期待値以上のものを見せられて後続の人も楽しみになりましたね。

2日続けてみると、両日で歌う曲もわりとおもしろく特にShooting Starsは如実にゆかいでした。初日はミューレの二人が乗りに乗っていて、田所あずささんは若干抑え気味の印象。2日目は……これはあとで書こうか。合言葉はスタートアップ!の藤井・渡部コンビもがつんとやってくれて、先輩方の発破だけじゃない意気込みを感じてすごいなとしか言いようのないステージでした。

初日のみ参加メンバーのソロコーナーは初っ端からのMaria Trapで、やっとこの曲を聴けたなという感無量感。スタンドマイク前で、自身の編んだ髪を腰のあたりでくるくる振り回すパフォーマンスに「そういうのもあるのか!」という驚き。山口立花子さんのBe My Boyの聴き終えてからずっと耳に残る歌声もよい。五十嵐裕美に心配されていた戸田さんの歌もきっちりこなして少なくとも杏よりはアイドルぽかった。ソロラスト近藤さんのしっとりとしたバラード、どことなく雪歩を思い起こさせる歌声も良かった。

ただ初日ソロコーナーで二人と言われると木戸さんと駒形さんかなと。木戸さんはどうにもSSAでの印象が非常に強くて今回どうかなと思ってたのだけど、映画打ち上げで見たしっかりした印象から今回のライブでの立ち回りを見ていると、この子は下田麻美系譜の子なんだなと思いましたね。目の力強さから受ける印象が下田麻美から受ける印象と似ていて、これからどう育っていくのか楽しみ楽しみ。そして、駒形さん。vivid colorが気に入っていたので今回聴けなかったのは残念だけど、なんというか強烈な昭和のアイドル感を感じて他の人にはない個性を感じました。面白い。

あと今回グッと来たのは、透明なプロローグから絵本の流れ。伊藤美来さんも雨宮天さんもここ一番のインパクトをきっちり残していきました。雨宮天さんはこの絵本でのパフォーマンスが強烈すぎて、2日目のライアー・ルージュはちょっと印象が薄れた気がします。

ソロラストは田所あずささんのCatch my dream。これはもう1stのリベンジだなと思ったところですが、若干物足りなかったというところ。まあ自分がそれほど聴きこんでないところもあるので、またBlu-rayで見た時には印象が変わるでしょう。

2日目

ここでもやはり渡辺さん。Super loverはほとんど聴いてない曲だったにも関わらず、「すごっ」と声を漏らすほど熱いパフォーマンスで1日目以上にぶん殴られるようなインパクト。トキメキの音符になっての麻倉ももは、これまで以上に強く愛らしくアイドルをしていてブログの珍妙な文章からは想像もつかない状態でしたね。ジレるハートに火をつけてでの上田麗奈さんはなんというか意外な色気を出していてびっくり。1stではあまり印象が残ってなくて、むしろてさぐれ!部活もので見たのびのびとしたステージングのほうが印象に残ってたりするのだけど、今回はキレッキレの動きと歌で1年でこんなにも成長するんだなと思いましたね。

2日目のShooting Starsは歌いはじめから田所あずさがリミッターを外した!と思わずくすり。濃いミューレコンビを圧倒するかのような歌がほんとよいよい。何しろ初日と眼の色が変わっていましたからね。ここらあたりでソロパートのラストはPrecious Grainから未来飛行をやるのかなと思いましたが、どんぴしゃでしたね。

ソロパートはまず村川梨衣さんをぶっこむというのがある意味予定調和なところもあるけど、会場を温めるのには非常によかったですな。相変わらず舞台上ではまんま松田亜利沙でやかましくも楽しい。数日前のニコ生や五十嵐裕美とやっているラジオでは声出しNGになっていたので、当日どうなるかと思いましたが杞憂でしたね。

この日のソロパートで特筆すべきはまずジュリア役の愛美さん。ライブビューイングで大写しになったあのすっと口元に人差し指をもっていくしぐさに、心奪われた人も多いんじゃなかろうかと。あの一瞬で全て持っていった感があって、その後に続く人が大変だなと思ったら馬場このみ役の高橋さんがまーまたいいパフォーマンスをすること。普段のTwitterなんか見てると、非常にキャラに対する愛情あふれる人なのにこれまでイベント事に参加する機会が少なかった分をぶっとばすかのような。こういう場できっちり締めるところがキャラにも合ったところでうれしくなりますね。ソロパート終了後は上田麗奈さん仕切りでトークをはじめたけど、だれだーこの人を仕切りにしたのは―。面白いじゃねーかー。

さて、Sentimental Venusでのトラブルはこちらからだと一瞬演出にも見えたけど、トロッコに乗っている演者の困惑したような姿でトラブったと認識。なんというかミリオンライブのライブイベントにはトラブルがついてまわるんですかね……このあたりのトラブルについてはnaさんの想像が面白いのでぜひ読んでみるべき。

ミリオン2ndライブ2日目に発生したトラブルの内容を想像してみる:この動画は、ご覧のユーザーの皆様が応援しています。 - ブロマガ

個人的にはあの短時間で復旧したスタッフ陣はすばらしいと思うし、困惑しながらもぐだぐだにせずきっちり終わらせた演者はしっかりしておりました。無論トラブルは起こさないのがよいのだけど、トラブルが起こった際の対応がきちんとできていたということを評価したい。ただまあ、これをことさら取り上げて美談にするのはなんだかなぁという気がしています。物語作っちゃったから仕方ない面があるもののね……

でもまあ2日目で最もよかったのはPrecious Grainと未来飛行だなと思う。誤解を恐れずに言えば、やっとこさこの二人にキャラが降りてきた、といったところだろうか。田所あずさが全てを一曲に捧げたといっても過言ではないほどのパフォーマンスにしびれた。個人的なイメージとしてPrecious Grainは、暗闇を切り裂く稲光という感じなのだけど、体に電流が駆け抜けたという比喩がふさわしい衝撃でした。

と、ここまでお膳立てしての未来飛行がすんばらしかった。もうこれだけで、このラインはしばらく大丈夫という安堵感があった。まあそういうことです。

総括

結論的にはやはりはじめに書いた「ああ、よいものを見たなぁ」という一言に落ち着く。それ以上書くと野暮になりそうなので、ここいらで筆を置きますか。

*1:大分マイルドな表現

*2:まあランティスはもうちょっとミックスをまともにしてくれませんかね