Effective Devops読み終わったー

前々から社内と前職でやっていた読書会がやっと終わった。

raydive.hatenablog.jp

文化的に非難の応酬となるような組織では人は働きづらいし、組織・チーム・個人の価値観の認識があってないとうまくいかない。もちろん違いはあることは認め、そこからどうまとめていくか。はたまた合わない人は離れることを恐れてはいけないし、組織としても退場をお願いすることもある。書かれてる内容は至極まっとうな印象を受けていて、はじめに述べたとおりなかなか面白いなと思う。

Effective DevOpsを読んでいる - 日々の御伽噺

具体的にどうすればいいというよりは、もう少し理想的な状態とはこういうところだ、という書き方になっていて、実際に個々のケースについてどう解決するかはあなたが所属するチーム、組織によって異なると言いきっている。すぐに手を打てる手法を知りたい人にはあまり向いてない本だと思う。

Effective DevOpsを読んでいる - 日々の御伽噺

ここから9ヶ月たったのだが、このときからこの本の印象は変わらず。Devopsとはヒップなツールの扱いやこれで全てが解決する打ち出の小槌でもなく、継続的に改善と振り返りを行い人が協力し合う文化を育むものだというのがこの本の主張だと思う。最近ツール入れてもメンテされてないと意味ないよなーとか思うことも多く、結局のところ人を巻き込んで誰もがそれをやるという文化にならないと楽にならないよなぁという結論に達していて、行き着く先はやっぱりこの本と一緒なんだとつくづく思うのである。

反面、ベストプラクティスなるものについてはこの本ではほとんど書かれていない。実際にDevopsを推進している企業や団体の例は上がっているが、基本的にここではこういう例でうまくいったけどあなたのところではうまくいかないかもしれない、と直接的ではないにしろ繰り返し書かれている。つまりは自分たちで体験してやっていって、そこから徐々に広げていくしかない。本書中の言葉を借りるならストーリーから学んでナラティブを綴っていく。今いるところでそれがどこまでできるんだろうかと考えてしまうが、ひとまずは自分の周りからということになるかなぁ。

そういえばこういう読書会は初めて主催側にたったのだけど、反省点として一つあげると、うまく周りを巻き込めなかったことだ。本書の内容からすると、技術者だけでなくいろんな立場の人を巻き込んでいった方がよかったが、うまく取り込めずもっと身のあるものになっただろうと思うだけに、力不足を感じた。アピールできるようになろう。

Effective DevOps ―4本柱による持続可能な組織文化の育て方

Effective DevOps ―4本柱による持続可能な組織文化の育て方