紛れもないThe Whoのアルバム「WHO」

Who

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  • アーティスト:Who
  • 出版社/メーカー: Universal
  • 発売日: 2019/12/06
  • メディア: CD

Youtubeでスタジオ風景をとった映像が公式で出てたことに気がついたり、なんか新作が出ると聴いたのがつい最近のような気がしてたが、発売日をしばらくすぎてからもう手に入ることに気がついた程度にはここ最近のThe Who情報に疎かったりする。が、Apple Musicで聴いてみたらこれがなんともThe Whoのアルバムという感じで、嬉しくなってすぐAmazonでCDを注文してしまった。ここ最近は通勤のローテーションに入れているが、ほんとにお気に入りで、彼らが頻繁にアルバムを出していた60年、70年代と同じくエネルギッシュで気を抜いたら崩れてしまいそうな繊細さを持ち合わせた音を今になって聴けるのは本当に喜ばしい。オリジナルメンバーはもう二人しかいなくなってしばらく経つのに、ここまでThe Whoなアルバムに仕上がっていて傑作だと思う。もちろん、ドラムとかベースの質感はキースやジョンと違うのだけれども、バンドとして合わさったときのマジックはまだまだ生きていて、凄まじいなと感じる。

個人的には四曲目のDetour*1が、見事にボ・ディドリーのリズムで大変お気に入りなんだが、ボーナストラックに入っているGot Nothing To ProveがQuick oneかSell outに入ってそうな雰囲気の曲で、このアルバム単体で全てのThe Whoがやってきたことをまるっと詰め込んだお得感がある。ロックでもポップスでもミニオペラでもなんでもやってきた奴らだ。

特にYoutubeで先行して発表されてたAll This Music Must Fadeを聞くと、The kids are alrightから何から何までThe Whoなんだよね。泣きそう。

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一方でShe rocked my worldみたいなこれまでなかったような曲調もあり、多分自分はこのやってきたこととこれからのThe Whoをみずみずしく感じるのが好きなんだろうな。年齢を感じさせずに、でも経験がなければここまでの素晴らしい音になっていない。一度でも生でライブをみたいなと思ってしまうのはわがままだろうか。The Kinks共々お願いしたい。

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*1:The Whoの母体となったThe Detours関係あるだろうなぁ