- アーティスト: 鈴木純(永田依子)
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2011/01/19
- メディア: CD
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やっと、やっと来ましたね。
鈴木純の時代が!!
と、冒頭からフォント大にしておきたいくらい、がつんと来るキャラソンCDでございました。純ちゃんマジフリーダム。縦横無尽に動き回る鈴木純というキャラクターを、的確に殺すことなく収めたCDであると声を大にして言いたい。
純情Bomber!!
イントロのリフから紛れもないロックナンバーな一曲。往年の洋楽的な匂いを醸し出してるなぁと思ったら、作曲が小森茂生さん(Geniusなど作曲)だったんですね。
純もベーシストなだけあって、ごりごりしたベースラインがかっこいい。ただ、澪キャラソンと違うところはベースが主役というところまでは前に出ず、ツボを押さえたラインで曲を際立たせるという点。言うなれば澪キャラソンはベースが曲の根幹となっているが、純のは曲が第一でありそれを構築するためにそれぞれの楽器がどう動くかという点がキモになっていると思う。
このあたり純の性格的なところが見え隠れするアレンジでポイントが高い。
歌詞も実に純らしいですねぇ。サビの「フリフリ!」や「ノリノリ!」の韻を踏む歌詞がメロディに乗ると、すっかりロックンロールな気分。そして、その歌詞を曲に乗せる純の歌声はなんだかとっても癖になる。若干舌足らずな感じで感情もフラットに聞こえるのだけど、こちらの感情をかき立てるこの声はいったい何なのか。
ところで以下の歌詞が、どうしても英語で歌っているように聞こえてしまうのは自分だけ?
ゴールデンチョコパンで打つホームランくらい
純情Bomber!!より
Midnight スーパースター☆☆☆
1曲目とは変わって、Jazzyでフリーダムな曲。こちらはTom-h@ck氏作曲、相変わらずいろいろな要素をミックスした曲作りでございますな。楽器もピアノ、ベース、ギター、ドラムはもちろんのこと、木琴系やオルガン、スライドホイッスル(?)、アコースティックギターなど色々。ドラムもイントロを聴いているとブラシをつかっているように思われます。
純の魅力大爆発な仕上がり。途中のスウィングなリズムからワルツに移行するところは、「おー、そんなことするの!?」と鳥肌たちました。
またもやベースラインかっこよいです。こちらも曲に寄り添い、ドラムと合わせてしっかりと土台を固めます。その上を各楽器が縦横無尽に演奏する理想的な形。間奏部分はその最たるものでしょう。このがちゃがちゃとした雰囲気がたまらなくいい。ギターでテンションコードを弾きまくりたい気分でございます。(すでに演奏している人も……)
ここで純の歌はほんとぴったりはまっていて、めちゃくちゃ大好き。完全に曲をものにしている感があって、さすがジャズ研のベーシストとうなるリズム感。それゆえにラストの寝ぼけ声が非常にくすぐられる。かわいすぎるだろ純ちゃん。
個人的にはけいおん!!キャラソンの中では3本指に入るぐらいお気に入り。これはライブで歌ってくれるかな……
Come With Me
全員共通曲。
声の響きがなんとなく律に通じるところもあります。律の方がhighより、純の方がMidが強い印象かな。
2年生トリオで声を聴き比べてみると、純が中心となって、うまく梓と憂の声を調和させそうな感じ。
しかし、いい曲ですな。
このアルバムは「買い」
実は第2弾の律・紬・梓のアルバム内容が個人的に「もっといい感じになるんじゃないのかなぁ」と思っていたので、第3弾の憂・和・純の内容はどんなもんだろうか……と思っていたのですが、いやはや杞憂でしたね。
どれも素晴らしい出来でございました*1。
その中でも純ちゃんのは間違いなく「買い」だと思います。「キャラソンなんて……」なーんて思っている音楽好きな人ほど、聴いて欲しいなと思います。なにせ、これほど土台のしっかりした音楽もなかなかないですからね。ジョージ・マーティン(The Beatlesのプロデューサー)の著作ではありませんが、「耳こそはすべて」。百聞は一見にしかず。
ということで、自分は純ちゃん100回リピートの旅に出るのでこのあたりで。
*1:今回、憂・和のも購入済み。そのうちレビュー書きます。