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読んだ本の話でも

徒然 仕事

数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫)

数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫)

 さすがの結城先生。技術書では色々とお世話になっておりますが、わかりやすく読みやすい。

 最後まで読んで抱いた感想を簡潔に述べるなら、「読者とのコール&レスポンスを文章でいかに作っていくか」ということになるのではないだろうか。実際のところ、結城先生自身もこの本でこう書いている。

問いと答えがいいリズムを生むと、読者にとって読みやすい文章になるのはもちろんのこと、読むのが楽しい文章になるでしょう。*1

そして、この本の本質的なところを突き詰めるなら「読者のことを考える」ということになる。そのために、一体どのようなに文章を作っていけば読者とやりとりをして本の理解を深めてもらえるのか、この本自身が上記の内容を具体的に示したお手本になるだろう。

 細かい内容になると、段落をきちんとつくるやグループ化するなどなど今までの文章作法が書かれた本やデザインの話なんかでも出てくる話題なので、知っている人は「なーんだ」と思うかもしれないが、そういう大事なことをこれでもかと詰め込んだ上にスラスラ読んでしまうというのはもったいない感じがしつつも、逆を返せば読み返しもしやすいということで、手元に常においておきたい一冊である。

 ここ最近、プロジェクト内での文章の書き方をきっちりしないといけないぁと考えていたので自分の文章の書き方を振り返るのにちょうど良かったです。

*1:P.184 5行目