この時間帯にVMware Fusionで動かしているWindows8.1の仮想ディスク拡張はじめて終わらないので、SCRUM BOOT CAMP THE BOOK を読み終えた

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

 ここ最近のお仕事的にRuby on RailsのWebアプリケーション保守だけでなく、仕事の回し方的なところも手を付け始めたりしていまして。もともと今の会社は「スクラムっぽい」回し方をすでにしているけど、あくまでっぽいだけで自分自身が「スクラム」とはなんぞや、どうやって実践しているかをうっすら理解しているのかしていないのか分からない状態だったので、わりと評判よさげかつKindleで買えるということで手を出してみたのでした。

 ここ1ヶ月ぐらいでちょっとずつ読み進めていたのだけど、自分なりの解釈としてスクラムとは、

  • 決めたゴールに対して開発するメンバーやプロダクトオーナーが、ちょっとずつちょっとずつ軌道修正をしていく枠組み
  • 完璧な計画はないので、予測して実施して、OKかNGか。NGだったらどこがだめだったのか修正して、次の回にはうまくやっていくための取り決める

と認識しています。

 なるほどなぁと思うところが、各メンバーの認識合わせを行う機会をこれでもか、ともうけているところですかね。前職でも今の会社でも、結局のところ大問題になるのってお客さん側と話聞いてくる人とか、その話聞いてくる人と開発側との認識のズレをすりあわせきれないまま進めていって、もう引き返せません……という状況なんですよね。まだ今の会社ではすぐに方向転換できる小回りがあるのですが、いわゆる力技でなんとかする的なものなのでもう少しこのへんなんとかしたいですね。

 あとスプリントやタスクの入れ方、タスクの見積もりかたは、もうすでにJIRA Agileで管理等やっていてここはそれほど乖離はなかったなと思います。ただタスクの捉え方は今のプロジェクトの性質上Webアプリケーションを使うお客さんに合わせて細々した変更、時々大きい変更がある、程度なのでこの本で例示されているような新規にプロジェクトやっていく場合とはちょっとずれるかなぁと思いました。このへんはまあプロジェクトによるでしょうね。
 タスクまわりで感動ポイントがあったのはストーリーポイントの使い方。Webでいろいろ読んでいてもピンときてなくて、

  • ストーリーポイントはどうやって決めるのか?
  • 見積もり時間との違いは?

などと疑問に思っていたのですが、この本でなるほどと思いました。見積もり時間と別途にストーリーポイントを導入しているのは、全員の認識を合わせていくためなのですね。実際にどう決めていくのかにも言及されていて、非常にためになりました。

 SCRUM BOOT CAMP THE BOOKの中で、繰り返し「予測はあくまで予測、つど見直し」ということがくどいほど書かれてますが、やっぱり変化の速度についていこうとするとこうなりますよねというところが心の平穏を取り戻させてくれますよね。見積もってみたものの着手してみると、意外と手間がかかる仕事だったというのは多々ある話だけど、スクラムの枠組みの中でそれにどう対処していくのかが書かれているのは心強いです。

 スクラムを実際やっていくところでいくつものつまづきがある、それをどうやって取り除いていきスクラムを身につけていくのか、おそらくこれから何度となく読み返すことになるだろうと思える本でした。

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

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