My Generation (50th Anniversary / Super Deluxe)

MY GENERATION / LTD.ED

MY GENERATION / LTD.ED

My Generation (50th Anniversary / Super Deluxe)

My Generation (50th Anniversary / Super Deluxe)

やあ、またなんだ。また同じアルバムを買ってしまったんだ。

My Generationというアルバムのややこしい話はWebのそこら中に転がっていると思うので、検索して調べてみるといい。いわゆるググれってやつだ。

とにかく、今回50周年ということでSuper DeluxeエディションがCD5枚組にどでかい冊子もついて家に届いた。早速聴いてみたが以前のCDに比べてモノラルは音圧が下がってる感じ、だけどそのほうが鬱屈とした感情が渦巻いているように思えて相当危険に感じる。2014のステレオミックスは今回初めて聴いたが、シェルタルミーが手がけたものよりモノラルの雰囲気に近く、こちらも危険なにおいを感じる。

他にもいろいろ音源はあるのだが、個人的には5枚目のピートタウンゼントデモが面白い。基本的なアレンジメントなどはオリジナルとほとんど同じで、デモをとる時点でだいたいの作り込みをしているマメさがピートらしい。それに加えてアコースティックギターが中心になっているせいか、曲のもつメランコリックさが非常に強調されているように感じる。オリジナルを聴いているとあまりそういうことを感じたことがなかったのだけど、ファーストアルバム以降のたとえばTommyに入っているような曲の根っこはすでにこのときには芽生えていたのだなと思った。The Good's Goneのオリジナルで地を這い回るような重苦しさ・恨みがましさは、デモでは薄らいでむしろあきらめ。歌う人がロジャーとピートと異なるので、そういう面も影響しているのだろうけど。

こういう曲を聴くと解散前のEminence Frontなどに通じているのだろうなぁと納得してしまった。

Eminence Front

Eminence Front

アルバムとしての完成度はやっぱり後年のもののほうがいいのだけど、ここにつまっている熱さは他でもないThe Whoのもの、といってかまわないと思う。

そういや映画「聲の形」の山田監督、けいおん!のころからThe Whoネタを出しているし聲の形でもMy Generation流してるらしいけどこのBOX SET買ったのかな?