出町座でThe Last Waltzを見てきた

きた

lastwaltz.net-broadway.com

自宅から出町座にわりとすぐにいける距離にあるわりには、今回初めて入った。会社の事務所が移転しなかったら入る機会も多かったのではないだろうかと思うけど、初めてなんです。

そもそもThe Last Waltsはすでに映像も音源も購入することができるし、ちょいちょい映像の断片を見たことあるけど実際に通しでみるのはこれまた初めて。初めてづくしで、いろいろ楽しみしておりました。

This film should be played loud

Dylanの"Play it fuckin' loud"とは違うが、音がでかくそれぞれの演奏がゴツゴツと殴ってくる感覚。当時のコンサートホールにいるかのような音像にまずしびれてしまった。

いつもの環境がヘッドホンなだけに、体全体で音の上から下まで受け取るのとは全く違うライブ感。ギターがこれだけぶっそうな音をしていたのかとか、ドラムのタイトなビート、ベースの低音が跳ねる感じ、間に流れるキーボードの軽やかさがすばらしい。自分がギター弾くので、よけいにエリック・クラプトンの流ちょうなフレーズとロビー・ロバートソンのピッキングハーモニックスを絡めた攻撃的なフレージング、その違いを如実に感じてすごく面白い。

音で印象的だったのは"The Night They Drove Old Dixie Down"だろうか。オリジナルにはないブラスのイントロから、バスドラムを4拍叩いて、ズダーンッと入る。今までもイントロとしてすばらしいのだけど、表現として陳腐ながら雷を受けたような衝撃。実際にライブでこの曲に対峙したときに受ける衝撃とはこういうものなんだ、という感覚を味わってしまいもうすでにCDには戻れない。Rock of Agesでライブ音源も繰り返し聞いてきたけどこれまでに感じなかった衝撃。これはすごい。

粗もある

これ見る

見てるとリチャード・マニュエルの声がいまいち本調子でない部分もあったり、なんか音と映像が合ってない場面もあったりする。資料を見ると、あとからオーバーダブされたりしてソロがまるっと入れ替わったりしているという話もあったりして、まあそんなもんかと思ったり。しかしながら映像と音のパワーで圧倒していく感じで、些細なことだなと。

ただこのライブのバックグラウンドを知っていると、インタビュー部分でのロビー・ロバートソンの白々しさとかいろいろ寂しくなってくる。ライブが怖くなったというロビー・ロバートソンの後にThe Bandの曲の中でも好きなStage Frightが流れるところは、なんとも言えない気持ちになり少しばかり涙を流した。そんな寂しさとともにラストシーンのThemaの演奏が妙に心に残る映画でした。

The Last Waltz

The Last Waltz

最近ReverbのYoutubeが楽しい

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ここ最近楽器やエフェクターのチェックでYoutubeをあさっているのだが、Reverbが定期的に投稿している動画群がなかなかツボに入っていて楽しい。これなんかジョン・エントウィッスルのプレイスタイルを解説するだが、わりあいこういうのを見ていると結構な勉強になる。

楽器演奏以外にもエフェクターでそのミュージシャンの音を再現するかなんかもあり、結構まんまなエフェクターが出ているのだということを知ったりしている。

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Beatles再現のVol.1でのNowhere manなんか史実通りのコンプ二段がけだったり、Revolutionのコンソール直にギターをつないだディストーションを再現したペダルがあったり、Think for yourself(嘘つき女という邦題のほうがわかりやすいか)のファズベースにColourSoundのToneBender持ってきてるのはやり過ぎだと思ったりなかなか楽しいことになっている😀

ノルウェーの森のシタールはまあこれよねとか、そういうのがこう「わかるわ」感がある。

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Communication BreakdownのFuzzなんじゃろかなとは思っていたが、Park Fuzz Soundでしたか、ほへー。とか。

じゃあ似たようなの探せば同じような音になるかなーとか日本のAmazon検索してみたりとか、時間が吸い取られてしかたないです。

Sound Breaking

サウンドブレイキング [DVD]

サウンドブレイキング [DVD]

まだ1枚目しか見てないけど、なかなか面白いので書き残しておく。

内容はというと、ミュージシャンそのものに焦点を当てるのではなく、音楽を作る際に必要ないろいろな人やものに焦点を当てて、それぞれエピソードを披露していくというドキュメンタリーになっている。自分が見た1枚目だけでも「レコーディングプロデューサー」「マルチトラックレコーディング」「ヴォイス」と様相が異なっている。内容的にも割と最近のものも含まれていて、ヴォイスなんかではAutoTuneを使用することの是非や、マルチトラックレコーディングではエフェクターとしてのルーパーを使った曲の作成なんかも取り上げていて、そうかリアルタイムでマルチトラックレコーディングやってるようなもんだよなぁとそれぞれ興味深い。

マルチトラックレコーディングではレスポールからおさえられていて、まがいものだと言われていたとか、トラック数が2=>4=>8=>16=>24=>いっぱいとなって「もうこんなトラック数いらないよ」とか言われたり、レコーディングワークがやたら長くなったためだんだん仕事が終わらなくなる状態になったりと弊害も恩恵もきっちりおさてるのがおもしろいなと。

2枚目からエレクトリックとかまだネタがあるので、続きは後で見ようっと。

大橋歩夕「FAITH」

FAITH (Global Edition)

FAITH (Global Edition)

ここ最近声優さんが出すアルバムでぴんとくるものがないので、あまり情報を追ってなかったのだけど、ひょんなことから大橋歩夕の曲をYouTubeで聴いたらこれがよいのなのって。


大橋歩夕 / NEW FUNK (Official Audio)

元々大橋歩夕の声質は好みだったのでちょっと聴いてみようか、という気持ちになったところにこんな踊りたくなるようなビートをかます曲とかたまらんよね。幸いにもアルバムがApple Musicで配信されていたのでここ最近は繰り返し聴いている。

個人的にうれしいなぁと思うのは、曲調の豊かさ。上のNEW FUNKみたいなモータウン的な香りもするR&Bボサノヴァ調の曲、ブラスがかっこいい曲もあるし、バラードもあるし、ちょっと80'sを思い出すようなシンセ音から入る曲もあるしで非常に楽しい。これらが適切な曲順で配置されていてあきずにいつの間にか30分立って、1曲目からリピートされている。ここらへんが重要で、ずっと聴いているのがつらいな、お腹いっぱいだな、1回聴けば十分だなぁ……と思ってしまうアルバムが最近は多い気がする中、体にすっと入ってくるアルバムというのはとても貴重。なにより、大橋歩夕の声が嫌みがないのに心にひっかかってくるという絶妙な塩梅がたまらんのですよ。

後は音作りも非常に好み。ちゃんと作ってるということもわかるし、不必要で無理矢理な音の詰め込みもない。ちゃんとすきまが存在しているという心地よさが本当に良いので、これは是非とも聴いてほしいなぁと思います。

茶楽音人 Co-Donguri-雫

茶楽音人(さらうんど) カナル型イヤホン Co-Donguri-雫 (Silver Moon)

茶楽音人(さらうんど) カナル型イヤホン Co-Donguri-雫 (Silver Moon)

出先でイヤホン忘れたことに気がついて、とっさにヨドバシ駆け込んで購入。

以前eイヤホンで試聴したときに、その値段からは想像できないよい音を出していたのでそのうち買おうかなぁと思っていたところだったのでちょうど良かった…… のかな?

さすがに金額が万を超えるようなイヤホンと比べると厳しいが、全般的にそつなく鳴らしていて解像度感もよい。低音はくどくなくすっきり、人によっては多少弱く感じられるかもしれないけどこの値段帯だとまともに聴けるものが少ないのでこれはいい。高音が少しシャリシャリした感じがするが個人的には許容範囲。いろいろ聴いてみたがpポップスやロックはちょうどいい案配で聴けると思う。下に適当に聴いていたものを列挙しておく。

大石昌良の弾き語りラボ

大石昌良の弾き語りラボ

A LONG VACATION 30th Edition

A LONG VACATION 30th Edition

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 046-048 乙倉悠貴・松永涼・依田芳乃

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 046-048 乙倉悠貴・松永涼・依田芳乃

Black & Blue (Reis)

Black & Blue (Reis)

UNO

UNO

FAITH (Global Edition)

FAITH (Global Edition)

Kinks

Kinks

というわけで今だと5000円でおつり来るのに、なかなk満足できる音が聴けると思います。フォルムもドングリの名前にふさわしくかわいらしい感じなのと、カラーバリエーションも多いので一つぐらい持ってるといいかとおもいます。

思えば多分に影響受けてるのではないかと

ベスト・オブ・チャック・ベリー

ベスト・オブ・チャック・ベリー

18日にチャックベリーが亡くなった、という話が出てから仕事中にちょいちょい聴いている。*1

実は本家本元の音源はちゃんと聴いたことがなかったのだけど、間接的にたくさんのカバーなんかはよく聴いて少なからずの影響を受けているのだなぁということに気がついた。自分のギターを手に持つと無意識にぽろぽろ引き出すのがRoll over Beethovenのイントロだったり、Around and Aroundのイントロだったり。*2このあたりやはり弾きたくなるリフに相当するのでなにかしらコピーしたくなるのよね。そしてビートルズストーンズの飲み込み具合に改めて驚くとともに、チャックベリーのスマートさが本家本元の音源から垣間見えるのがすごいなと。たまたまHoochie Coochie Manをチャックベリーが演奏している映像を見つけたけど、ブルースなのにやけにスマートでキュートさを感じるのはチャックそのものの魅力だったのだろうなぁとかつらつら考えてしまった。

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ついでにギターをコピーしようかと思ったが……チャックベリーのタイム感結構難しい。ビートルズがカバーしたRoll over Beethovenとかを比べてみると、なんかタイミング若干外しているようにも聞こえるけどちゃんとつじつまあってるみたいなところがあって、これジョージ・ハリスンとかキース・リチャードとかコピーするとき聞き込んだだろうなぁとか思ったりした。

Roll Over Beethoven

Roll Over Beethoven

Roll Over Beethoven

Roll Over Beethoven

今年出る予定という遺作の音源もApple Musicに来ていたのでちょこっと聴いたが、音質は現代なのにやってることはいつも通りでとても良い感じ。ちゃんと出たら買おうかな。

*1:あまりにストレスがかかる案件なので気を紛らわしているともいう

*2:趣味がばれる

SE-MX9 THE IDOLM@STER届く

昨日はこれとNintendo Switchが届いていろいろ処理するのが大変でしたが、とりあえずこっちのヘッドフォンから。

結論

いくつか曲を聴いた結論から書くと、音に関しては中低音がしっかり効いているタイプのヘッドフォンで曲で合う合わない出てくるなーと思いました。コラボした元々の機種から手が入っていないなら多分元からこういう傾向なんかな。*1自分は通常HD598とMOMENTUM(初代)*2を使用しているので、そことの比較となると厳しい感じがしたのがハイの抜け。曲によっては下の音はリッチなのに上の方が抜けてなくてこもりがちになるのがちょっと気になります。後音源によって音の空間、音場がきゅっと真ん中に寄せられた印象があって、ものによっては物足りないかも。逆に先ほど書いたとおり中低音はしっかり効いていて、特に低音のハリのおかげか合う曲はかなり迫力があります。

ゼンハイザー オープン型ヘッドホン HD598【国内正規品】

ゼンハイザー オープン型ヘッドホン HD598【国内正規品】

聴いた曲ピックアップ

Curtis Live (Dlx)

Curtis Live (Dlx)

適当にピックアップして聴いていたCurtis LiveのPeople get readyなんかはかなりベースが目立つ音になっていて、ライブ的な荒々しさも見える感じに。

The Kinks Anthology 1964 - 1971

The Kinks Anthology 1964 - 1971

初期あたりの曲だとシンプルなためか、ベースの存在感が余計に増してます。You Really Got Meのリフの余韻が早々に引っ込んでしまうのが物足りないけど、音はおいしいところが目立ってます。

Pet Sounds (50th Anniversary Edition)

Pet Sounds (50th Anniversary Edition)

こちらも適当にピックアップした何の変哲もないPet sounds。モノラルバージョンはそこそこいいですが、ステレオは先に言った音の広がりがスポイルされた印象であんまり面白くない。

アイマス曲からだとSMOKEY FRUITS。イントロのベースがかなり主張が激しくなって個人的にはイメージがちょっと違うかな……という感じ。HD598だとベースがおとなしめということもあるかも知れませんが……この曲はハイの抜けなさもあまり気にならなかったので、全体的には低音の元気良さが好きな人もいるんじゃないでしょうか。

フェスタ・イルミネーション。実はHD598だと低音がぼやけてイマイチなんだけど、SE-MX9だとタイトになってこれはかなりいい。キック音もかなりドスドス鳴っていて、元々がクラブミュージック向けということもあり、この種の音楽には向いているのでしょう。

Hotel Moonside(Extended Live Version)

Hotel Moonside(Extended Live Version)

そこでHotel Moonsideをかけてみたけど、確かにキック音とか気持ちいい。ただ音場が広くないのでイントロから「1,2,kiss,kiss」に至るときの開放感がイマイチ。HD598だと低音が若干物足りないので、この辺は一長一短ですね。

質感、装着感

質感はめっちゃいいです。色味が確かに今まで見たことない感じで、高級感漂う青ですね。写真で見たときよりもいい色になっているので、見てるだけでうっとり。可動部分もしっかりした作りになっていてそう簡単には壊れなさそう。そのためか若干重めかつ側圧も強いので、長時間つけてると耳が痛くなってきそうです。イヤーパッド部分も固めなのでこのあたりどうにかならなかったのか……あとはケーブル類が長いので外に持ち出すには取り回しがちょっと面倒な感じです。ケーブルは短めのものを別途購入する方がいいかもしれませんね。

と、そんなところです。コラボで出てきたものって品質どうよ?って思う方もいるかもしれないですが、ものはかなりよいので値段としては妥当かなと思います。後は音を気に入るかどうかってとこですが、まあこれは人それぞれでしょう。自分は気分変えるときにつかおうかなーと思います。

*1:価格.com - 『クラブミュージックに最適なヘッドホン』 パイオニア SE-MX9 勧善懲悪2さんのレビュー評価・評判なんかを見ると、やっぱり独特な音場のようだ

*2:どちらもリケーブル済み